犬・猫のワクチン接種
一般的にワクチンと言われるものには、混合ワクチンと狂犬病予防注射の2種類があります。
混合ワクチンは犬同士・猫同士でうつる伝染病のうち、ワクチンで予防できる複数の病気を、1本のお注射でまとめて予防するためのものです。
狂犬病予防注射は、狂犬病予防法という法律により接種が義務付けられているのに対し、混合ワクチンは飼い主様の任意で接種をすることになります。接種は義務付けられてはいませんが、日本国内で発生している伝染病予防のためにワクチンで予防しておきましょう。
ペットホテルやサロン、ドッグラン等の施設をご利用されるとき
飼い主様と一緒にお出かけのペットホテルやドッグランなどは、ワクチン証明書の提出を求められる事がほとんどです。多くのペットが出入りする施設では、ワクチン接種は飼い主様同士のマナーでもありますので、年1回はかならず受けることをお勧めします。
犬のワクチン接種
当院では、犬の混合ワクチンは6種か11種をお勧めしております。
ドッグランなどで遊ぶ機会が多い、ペットホテルをよく利用する、飼い主様の山歩きに付いていく等、伝染病の病原体と接触する機会が多いため、より広く病気を予防するよう、種類の多い混合ワクチンをお勧めいたします。またワクチンアレルギー歴がある場合は獣医師にご相談ください。
犬のワクチン接種時期
予防接種のタイミングは、仔犬のうちは、3~4週おきに2~3回接種し(初回接種の月齢や、ワクチンの種類によって変わります)、成犬になってからは、年1回の追加接種がお勧めです。仔犬の時は6種、成犬になってからは11種を推奨しています。
検査・治療費用
犬の11種ワクチン | 価格:7,000円 |
予防できる病気 犬のジステンパー、犬伝染性肝炎、犬アデノウイルス(2型)感染症、犬パラインフルエンザ、犬パルボウイルス感染症、犬コロナウイルス感染症、犬レプトスピラ症(5血清型)の予防 | |
犬の6種ワクチン | 価格:6,000円 |
予防できる病気 犬のジステンパー、犬伝染性肝炎、犬アデノウイルス(2型)感染症、犬パラインフルエンザ、犬パルボウイルス感染症、犬コロナウイルス感染症 |
猫のワクチン接種
当院では、猫の混合ワクチンは7種を用意しております。 家の外やお庭へ遊びに出る、また脱走することがあるなどの場合は、伝染病の病原体と接触する機会が多いため、より広く病気を予防するよう、種類の多い混合ワクチンをお勧めいたします。
猫のワクチン接種時期
予防接種のタイミングは、仔猫のうちは、3~4週おきに2~3回接種し(初回接種の月齢や、ワクチンの種類によって変わります)、成猫になってからは、年1回の追加接種がお勧めです。
検査・治療費用
猫の7種ワクチン | 価格:7,000円 |
予防できる病気 猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症、猫クラミジア感染症の予防、猫白血病ウイルス感染症 |
よくある質問
そもそもなぜワクチンを打たなければいけないのでしょうか?
人の赤ちゃんが母乳を飲むことによっていろんな病気から守られる(免疫ができる)のと同じように、子犬や子猫も母乳を飲んで親から抗体(移行抗体といいます)をもらいます。
この移行抗体は42日~150日で消失してしまいますが、移行抗体が残っているとワクチンの効果が十分発揮されません。
確実に自分自身の免疫を獲得するために複数回ワクチンを接種する必要があります。
室内で飼っている犬や猫でも人間が靴や服にウイルスをつけて持ち込み、実際病気にかかった症例が報告されています。
猫のワクチンの中に入っている猫ウイルス性鼻気管炎や汎白血球減少症は現在でもよく見かける病気です。また、外にいる猫には、残念ながら猫白血病や猫エイズが蔓延しています。